感想・印象など
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梅園神社(うめそのじんじゃ)は、埼玉県の越生町の梅の名所で知られる「越生梅林」の真ん前にある。はじめて来たが祭礼の幟(のぼり)が立っていたのですぐ神社を見つけることができた。台数は限られていたが臨時駐車場も用意されていた。早く着いたため腹ごしらえをしてから、獅子が出発する(「道中」が始まる)お宅を地元の方に教えてもらい支度の様子などを撮らせてもらった。最初の演目は小学校低学年の男児が獅子を務めるが、獅子のたてがみが地面に着いてしまうくらいの背丈で獅子頭も妙に大きく見えてかわいらしい。「ささら」も小学校低学年の女児が務めていた。ここでは三匹の獅子を「大獅子」・「中獅子」・「女獅子」と呼ぶ。獅子頭はけっこう古いもののようでなかなか風格がある。黒で鹿の角のように枝分かれしているのが「大獅子」で、えび茶で赤と黒の螺旋状の角が「中獅子」で、赤で角がなく金色の宝珠が付いているのが「女獅子」である。ここの獅子舞は真剣を使った「白刃」の中で行われる「三番叟」が見所とのこと。「三番叟」は能や歌舞伎の翁の舞のひとつで動きが他の獅子舞にはないものである。普通は「白刃」もしくは「太刀掛り」といえば2匹の雄獅子が刀(真剣または模造刀)を咥えて行うのだが、ここでは女獅子が真剣2本を雄獅子から取り上げて勇壮かつ優雅に独特の足運びで舞いながら紙で作った「たてがみ」を切り落としたりする。春の梅の咲く頃にも「越生梅林」の特設会場で獅子舞が行われるとのことである。 |